インタビュー
舩井会長から学んだ「人生の極意」
舩井メールクラブ第128号(2014年6月12日発行)より

「自分と縁があった人が幸せになるお手伝いをすれば、自分も幸せになる」

そのためには、まず自分が幸せでないと他人を幸せにすることはできないと考えています。私は35歳のときに、当時船井総合研究所の社長である舩井幸雄氏と出会って人生が変わりました。
舩井会長と松下幸之助氏、京セラの稲盛和夫会長は共通して「人生において大事なことは運をよくすることが大事」と言っておられます。

以前、舩井会長と次のような会話を交わしました。

平林:「会社の経営で一番大事なことは何ですか?」
会長:「平林さん、今、日本に何万社の会社があるか知っている?」
平林:「300万社前後でしょうか?」
会長:「その中で10年続いている会社はどのくらいあると思う?」
平林:「半分くらいですか?」
会長:「全法人約300万社の6%しかないんですよ」

2013年は約15万社が創業しましたが、5年経つと15%しか残らない、
85%の会社が消えてしまう。10年経つと約6%しか残らないのです。
人生、努力と工夫は当然ですが、一生懸命頑張っても差がついてしまう。
「最後は“運”を味方につける」と舩井会長は言われています。

松下幸之助氏も晩年「人生85%は運だ」とおっしゃっていました。
努力は当たり前。差がつくのは「運が良いか悪いか」。

努力は当たり前、運が大事

イー・アクセス株式会社の元会長兼CEOの千本倖生さんを私は大変尊敬しております。千本さんは職歴が非常に変わっていて、NTT職員の時に「同業他社がない分野は発展しない」という考えから一念発起し、第2電電株式会社(現在のKDDI)を稲盛和夫氏と共に創業。その後、慶応義塾大学大学院で教鞭を執り、イー・アクセスとイー・モバイルを創業します。その際の資金は、外国投資会社をメインスポンサーとして、3,800億円を海外から調達しました。

おそらく、日本の経営者の中で、外国へ行き、
プレゼンをしてこれだけの資金を調達してきた方は他にいないのではないかと思います。千本さんから直接いろいろな話を聞きますが、「経営者にはガッツや前向きさも必要ですが、自分ではコントロールできないものがある”。運と謙虚さが必要」と言います。
このように、成功者が口をそろえて言う言葉から、努力・工夫は当たり前で「運が大事」だと定義づけることができるのではないでしょうか。

成功の公式

人生、成功、全てのものに先人の知恵と汗で創り上げた公式(コツ)があることを理解する。公式の第一は、目標を設定することです。
これは渡邉美樹さん(ワタミグループ)も「夢に日付を」という言い方でおっしゃっておりますが、「何月何日までにどういうふうに、どういうことをするのか」、会社で言うと経営目標ですが、個人の人生設計、この目標設定から全てがスタートします。

一番大事なのは、「自分の人生をどう生きるか」という目標です。
これは意外とはっきりさせるのが難しいと思う方も多いかもしれません。

しかし、目標設定は経営だけでなく、自分で「こんな人生を送る」と決めることが非常に大事なことではないかと思うのです。

人生の公式を3つの鏡で見てみましょう。

「顕微鏡」は1ヵ月から3ヵ月の短期目標、「双眼鏡」は中期目標、つまり1~3年、3~5年、そして「望遠鏡」は長期目標(但し、世の中の変化に応じて時々修正が必要です)。
舩井会長はよく「同じ努力をするなら花を開かせてあげないと自分がかわいそうだよね」という言い方をしていました。成功体験をすることで、人生の喜びを知ると。

目標は潜在意識の中に設定

意識は10分の1が顕在意識(普段の意識)で10分の9は潜在意識(気がつかない意識)。この潜在意識の中に「自分がどうしたいのか」を刷り込んでしまうことが大事です。
マーフィーの成功の法則などでも潜在意識の活用が出てきますね。意識していることしか基本的には起きません。

例えば、今日自分がどういうことをするのか、朝、自分の中でシュミレーションをして、そして良いことしか考えない。そうすると、10分の9の力が働いてハッピーな一日にすることができます。これには訓練が必要です。

《潜在意識の活かし方》

願いをイメージする
明確な目標を声に出して反復継続
イメージは発展的に、肯定的に、そして
信じて疑わない。これが大事です。これが難しいようでしたら、
意識して“考えすぎるのを止める”ことです。

創業経営者で成功者のパターンは決まっているようです。
まず「わ・が・ま・ま」であること。そして「根拠の無い確信」を信じて疑わないこと。
松下幸之助氏も「信じて迷うことなく継続してあきらめないからうまくいく」という言い方をしています。
「これで大丈夫なのかな?」と迷ってはいけません。
ひたすらに「信じて疑わない」ということが大事なことだと思います。

会社の価値向上と社員の人間力向上

会社というのは人の集まり。
会社の伸びていく条件は、そこに「働いている社員の人間力向上」がなければ長期的な繁栄はありません。
いろいろな方向から見ても間違いありません。ですから会社は専門的な分野の研修以外に人間的な成長を求める研修を行っていると思います。見事に、
【会社の価値向上】+【社員の人間力向上】=【結果】
です。

魅力、能力、人財というのは、その人に会っていると「気持ちが良い」=「人間力が高い」ということ。
これも意識をしていると簡単にできます。

例えば、ホテルに泊まった時など、舩井会長に言われたことは、
「泊ったことがわからないくらいに綺麗にして出て行きなさい」でした。
掃除に入った人が「この部屋使ってないのかな?」と思うくらい綺麗に気持ちよく配慮するということです。
また、トイレを使うときも同じ。汚れているトイレをペーパーで拭いて出てきます。
ゴルフ場でも洗面台が濡れている所を拭いてから出てきます。
そうすると、次の人に「気持ち良いプレゼント」ができますね。

「気持ち悪い」ことを自分のところで止めるという訓練をしておくと、
周りが自然と良い場面、展開になってきます。
原因のないことは起きない。だから「不思議」という言葉を舩井会長は嫌いますね。「不思議」という言葉で片付けられているけれど、「何事にも必ず原因がある」わけですから、原因を理解して対処する。

仕事がうまく行かないのには、必ず原因がある。
自分の人生が上手くいかないのには、必ず原因がある。
それを良い方向に回転させるためには、まず自分の能力・人間性を高める。
そういう努力をしなさい。こういったことを徹底的に言われ、それを実践すると周りに「素晴らしいハッピーな人」が集まって来ます。

人間力向上の10ヵ条

人間力向上の10ヵ条を作りました。
この10ヵ条を基本的に自分の人生の中でやっていくと本当に人生が楽しく、創造主の意志が理解でき、先祖を含め、かけ算で応援団が増えていきます。

1.明確な「目標」⇒「思いの実現」

人が想像することは実現可能で、できないことは想像しない。

2.プラス発想

例えば有名な商社マンのエピソードがあります。アフリカの発展途上国に靴を売り込もうと2人の商社マンが派遣され、帰国しました。一人は「靴は売れません。誰も靴など履いていません」と言い、もう一人は「すごいマーケットを見つけました。まだ誰も靴を履いていませんから、かなり売れると思います」。すべてものの見方は二つあります。

今、景気が悪いと思っている人と、こういう景気の悪いときでもいろんな工夫をすれば必ず道は開くんだと思っている人。顔つきが違いますね。

3.勉強好き

時代の変化は、ものすごい勢いで進んでいます。日本は以前、製造業で成り立っていましたが、復活は難しいです。人件費の安い中国に移り、ベトナムに移り、ミャンマーに移っていく。こういった中で日本の強みは何なのか。路面店舗の売上もそうです。インターネットを利用した販売高が急速に増えてきている。青山でも渋谷でも裏通りは空き店舗が増えてきました。

ですから、これからの経済社会は、どこを攻めたらきちっとした利益が上がるのか、ということをありとあらゆる角度から勉強していかなければならない。

なぜ、船井総研が毎年あれだけの業績を出せるのかというと、仕組みができているからです。関連会社を含めた全社員が約2,500名、コンサルタントは大学を卒業して5年で自分の専門職を選びます。この5年間で自分が選考する業種の下調べをします。全国の店舗で効率よく業績を上げている店舗を10店ぐらい徹底的に調べます。そうするとルールが見えてきます。こういうことをすればキッチリ利益が上がるんだと。ダメになった同業種も調べます。こういう理由でダメになったというのも分かります。そうすると船井総研に10年も勤めていると、20年、30年経営している社長にも「おたくのこことここを直せば売上が2割間違いなく上がって経常利益が30%あがります」ということが分かるんです。そうすると、毎月最低10万~50万円のコンサルタントフィをいただけるという仕組みになっています。

時代は変わっていますから、いつまでも同じことをやっていると通用しない時がきます。常に先手先手で行かないといけません。

4.素直

舩井会長が面白いことを言ったことがあります。
「この世の中の全ての事を自分は5%位理解したかな」と。
不思議現象などを研究していた舩井会長ですら知らないことのほうが圧倒的に多いわけです。
ところが、自分が知らないことが起きてくると、頭の中で否定するようになってしまう。「否定しない習慣」をつけると人間力がつきます。「それが好奇心」。好奇心をもって毎日を見ていたり、あるいは本を読んだり、頭の中で「否定しない」という訓練をすると面白いですね。とにかく、否定しないで受け入れてみる。

5.毎日、健康の努力

三食まともに食べる今の日本食は過剰摂取のようですね。私は1,800Kcalで止めておきたい。1.5食ぐらいにしています。食べないほうが健康で体も軽くて調子が良い。

天寿というのもあります。でも努力はやっぱり続けないといけない。私の場合、30年ぐらい続けているのですが、朝は5時におきて2時間ぐらい瞑想とストレッチをして、生きる目標を、あと約90年、150歳に設定しています。楽しくなります。もちろん元気で今のままに。

6.「明るく」「元気に」「爽やかに」

これも意識してイメージを作ることが大事です。自分がこうしたいというイメージを作ること、「明るい」イメージを作ること、「元気」と言われるためにはどうしたら良いか。挨拶が大事です。「元気」は気の元と書きますね。気を配る。気が滞ると気の病「病気」。船井幸雄氏も「気」のことをものすごく研究してました。

7.「感動」「感激」する。「感謝」“ありがとうございます”の心を持つ

「感動」「感激」「感謝」…三感王

この気持ちがないと好奇心が沸きません。「感激」して「感動」して好奇心をもってそして「感謝」して自分のできることをする。
私の人生の生き方です。そうすると、自分が良いことをやっているとすべて循環していますから、必ず周りは良くなっていくと思っています。

8.「運を良く」し、「ツキ」の原理を知り、「運の管理」をする

これをどうしたら良くできるか?「ツキ」には原理があります。普通、運は良くなったり悪くなったりを波のように繰り返します。リーダーというのは、自然に任せていてはダメなんです。

意識をして運気を上げる、そして下がり始めたら必ず感じるので、運気を上げる努力をする。そうすると好不調の幅が少なくてすむ。

松下幸之助氏や船井幸雄氏や京セラの稲盛和夫氏が言うように、「自分の人生、運が60%だとするならば、誰しもが運気力を勉強していなければ自分の人生は風任せになってしまう」ということです。運が悪くなってきたら、止めることができる。運が良いのも悪いのも、偶然ではありません。原因があります。運は自分で良くすることができ、そして高い位置で継続することができる。人は平等に時間を与えられています。しかし、それをどう使うかは個人の「能力」ではなくて「努力」なんです。

9.「気」を知り、「気」を遣い、「気」を配る

「人気」その人がかもし出すオーラ、雰囲気。「天気」天の気を自分の見方に付ける。「気」のことを勉強すると、人生楽しいことがいっぱい起こってきます。大事なのは「人気」「天の気」「運気」ですね。これを自分が理解することによって人生も変わってしまいます。

10.両親・祖先を大切にする

両親がいて、祖父母がいて、またその上にはそれぞれ親がいる。そうして10代さかのぼるとトータル2,046人になります。「運」がいいとか、オーラがスゴイというのは、祖先からどれだけ応援を受けているかということのようです。「自分達の代表として頑張ってるな。応援をしてあげようか」となれば間違いなく、 自分の運気は上がります。これは世の中の仕組みです。

自分達がなぜこの世に生まれてきたのか……、それは必ず一人一人が持った使命があると思います。そのことに気がついて行動することによって、かけ算のパワーを与えていただけるでしょう。





「運」を良くする大事な条件の一つには、「自分は絶対運がいいんだ!」と思い込むことです。松下幸之助氏が会社の面接をやっていた頃に、「あなたは運が良いほうですか?悪いほうですか?」。

良いほうだと思っている人にも、悪いほうだと思っている人にも、「どうして、そう思っているんです?」と聞くのです。それで、本当に自分が運が悪いと思っている人は採用しませんでした。

「勝手に思い込む」、「信じる、信じて疑わない」というところまで「自分は運がいいんだ」と思い込めることが大事です。「勝手な思い込み」さらに、「世のため、人のための思い込み」は、大きな力を与えられ、思っていることが実現します。

事例1

30歳(1978年)で独立、上場も視野に入れ5年過ぎたころ、友人から船井総研を紹介され、舩井会長と運命的(勝手な思い込み)な出逢いがあり、「人生の師匠」と決め、徹底的な船井理論で、2004年、世界で初めて「財産のコンサルティング会社」として、東京証券取引所マザーズに上場。

事例2

1991年、全国の有力不動産賃貸管理会社17社に声をかけ、入居者の家財保証共済保険の仕組みを船井総研他と提案。「全国賃貸管理業協会」を設立。現在、沖縄から北海道までの賃貸業有力会社1,350社が加盟して賃貸入居者に多大な貢献をしている組織を作る。

事例3

1999年、「楽しい・役に立つ・仲間作り」を目指して、銀座ウォータータワービル9階に、「日本ビジネス協会 JBCサロン」を20人の経営者と設立。当時のメンバーの中で上場企業は2社。
2008年、ぎょうせいビル8階、「ビジネスラウンジ」オープン、会員会社250社。 上場企業は50社を超える。年齢を超え、ビジネス・人生を語るプライベートサロン。

事例4

2007年、飲食業「うかい」(シャスダック上場)創業者、鵜飼氏から事業継承で約過半の株式を取得。「箱根ガラスの森美術館」「河口湖オルゴールの森美術館」を含め、東京タワー「うかい芝」、銀座うかい亭、表参道うかい亭、八王子高尾「うかい鳥山」(6500坪の 敷地)他、計11店舗の資本参加。2011年「河口湖オルゴールの森美術館」を個人で取得。

事例5

2000年、私の生年月日が昭和23年(1948年)2月23日により、勝手な思い込みで、2・2・3(フジサン)、富士山と深い縁があると思い込み、「富士山が世界遺産」になる可能性を考えるため、友人、経営者仲間に話し始める。過去に静岡県で富士山世界自然遺産で活動し、ゴミ問題他で頓挫、文化遺産の可能性を考える。最終的に、中曽根元総理大臣を会長、特別顧問に静岡・山梨両知事、理事長に故電通成田会長、運営委員長に小田全宏、多くの関係者皆様の努力で、2013年6月22日、富士山世界文化遺産に登録。



1985年(約30年前)、私が35歳の時に「人生の師匠」と出逢い、御指導をいただき、成長の3原則「プラス発想・勉強好き・素直」、「想いの実現」、「長所 伸展法」、「過去オール善」、「必要必然ベスト」、ツキの原則を知り、管理し、ついているものと付き合う、「運を研究しツキを味方にする」、そして「ギブ&ギブの精神」以上を実践した結果、「本当に楽しい素晴らしい毎日」を過ごしております。
これも全て舩井会長の指導の賜物と確信しております。折り返しのこれからの人生、「舩井会長指導・伝達人」を目指したいと思っております。
ありがとうございました。

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