インタビュー
特別講演「2013年 新時代の経営のコツ」
一般社団法人 日本薬局協励会 賛助会員Mセミナーより
※平成25年3月8日、協励会館にて開催されたセミナー内容を掲載しています。

はじめに

私は、自分が知り合った人が幸せになるお手伝いをすれば、自分も幸せになるというように考えております。そのためには、自分が幸せでないと、他人を幸せにできないわけです。

私は、35歳のときに当時船井総合研究所の会長である船井幸雄氏と出会って人生が変わりました。もともと私は松下電器に入社していて、まだ、松下幸之助会長がご存命の頃で、今となれば直に研修を受けている数少ない社員だと思います。船井氏と松下幸之助氏、あるいは京セラの稲盛和夫会長とは共通点がありまして、そろって言っていることは「運がどうしたら良くなるか」こういうことを3人は言っておられました。

ある日、私は船井幸雄氏に「会社の経営で一番大事なことは何ですか?」と尋ねました。そうしたら、会長が「平林さん、今日本に何社の会社があるか知っている?」と聞き返されました。

「300万社か400万社でしょうか?」
「その中で、10年続いている会社はどのくらいあると思う?」
「半分くらいですか?」
「全法人約40万社の6%しかないんですよ」

これは、今でもそうなんです。昨年は約15万社くらいが創業しましたが、5年経つと15%しか残らない、85%の会社が消えてしまう。10年経つと約6%しか残らないんです。

一生懸命頑張っても差がついてしまう。「最後は、“運”を味方につける」と船井氏は言われています。

松下幸之助氏会長も晩年「人生85%は運だ」とおっしゃっていました。努力は当たり前なんです。 それでも差がつくのは「運が悪いか良いか」。

努力は当たり前、運が大事

イー・モバイルの元会長兼CEOの千本倖生(せんもとさちお)さんという方がいて、私は大変尊敬しております。彼の職歴が非常に変わっていて、NTTの幹部職員の時に「同業他社がない分野は発展しない」という考えから一念発起で起業します。イー・モバイルを創業しましたが、その際、資金をゴールドマン・サックスをメインスポンサーとして3,800億円を海外から調達しました。多分、日本の経営者の中で、外国に行って、プレゼンをしてこれだけの資金を調達してきた方は他にいないと思います。

私も直接いろいろな話を聞きますが、「経営者にはガッツや前向きさも必要ですが、“自分がコントロールできないものがある”という謙虚さも必要である」と、言います。成功者が口をそろえて言うのは、努力は当たり前で「運が大事」だと定義付けています。

成功の公式

人生、成功、全てのものに先人の知恵と汗で創り上げた公式(コツ)があることを理解してください。

公式の第一は、目標を設定することです。これは、渡邉美樹さん(ワタミグループ)も「夢に日付を」という言い方でおっしゃっておりますが、「何月何日までにどういうふうに、どういうことをするのか」、会社で言うと経営目標ですが、この目標設定から全てがスタートします。

一番大事なのは「自分の人生をどう生きるか」という目標です。これは意外とはっきりしていない方がいます。

目標設定は経営だけでなくて自分が「こんな人生を送る」と決めることが非常に大事なことではないかと考えております。

人生の公式を3つの鏡で見てみましょう。
「顕微鏡」は1カ月から3カ月の短期、そして「双眼鏡」というのは中期の目標、1年から3年、3年から5年、「望遠鏡」は長期の目標をたてる。時々、目標は世の中の変化に応じて修正が必要です。

そして、船井幸雄氏は「同じ努力をするなら花を開かせてあげないと、社員がかわいそうだよね」という言い方をよくしていました。リーダーの条件は、一緒に働いている人に「幸せをプレゼント」 することができることです。そのためには、努力をしたなら結果が出るようなところに導くことが大事です。成功体験をすることで、人生のよろこびを理解するように。

目標は潜在意識の中に設定

意識は10分の1が顕在意識(普段の意識)でほとんどの10分の9は潜在意識(気がつかない意識)です。この潜在意識の中に「自分がどうしたいのか」を刷り込んでしまうことが大事なのです。 マーフィーの成功の法則なんかでも潜在意識の活用が出てきます。意識していることしか基本的には起きません。

例えば、今日自分がどういうことをするのか、朝、自分の中でシュミレーションをして、そして良いことしか考えない。そうすると、10分の9の力が働いてハッピーな一日にすることができます。これには、訓練が必要です。潜在能力の活かし方(1)願いをイメージする(2)明確な目標を声に出して反復継続(3)イメージは発展的に、肯定的に、そしてこれが大事で(4)信じて疑わない。これができない人が多い。なぜなら考えすぎてしまうから。

船井総合研究所のデータでは、創業経営者で成功者のパターンは決まっています。何かというと、まず、わがままであること。そして、「絶対うまくいく」と信じて疑わない人。

松下幸之助会長も「信じて疑わなくて継続してあきらめないからうまくいくんだ」という言い方をしていました。でも、普通の人は「これで大丈夫なのかな?」って迷うじゃないですか。この「信じて疑わない」ということが大事なことです。

会社の価値向上と社員の価値向上

会社というのは人の集まり。会社の伸びていく条件は、そこに「働いている社員の人間性向上」がなければ長期的な繁栄はありえません。

いろいろなデータから見ても間違いはありません。だから会社は研修、専門的な分野の研修以外に人間的な成長を求める研修を行っていると思います。見事に会社の価値の向上=社員の価値の向上=結果です。

魅力、能力、人財というのは、その人に会っていると“気持ち良い”ということ。これは意識をしていると簡単にできます。

例えば、出張でホテルに泊まった時など、船井幸雄氏に言われたことは「泊まったことがわからないくらいに綺麗にして出て行きなさい」でした。掃除に入ったおばさんが「この部屋使ってないのかしら」と思うぐらい綺麗に気持ちよく配慮しなさい。

また、トイレを使うときもそうです。汚れているトイレもあります。私は、ペーパーで拭いて出てきます。ゴルフ場でも洗面台が濡れていることがあります。そこにおいてあるタオルで全部拭い てから出てきます。そうすると、次の人に「気持ち良いプレゼント」ができますね。

「気持ちの悪い」ことを自分のところで止めるという訓練をしておくと、周りが自然と良い場面、展開になってきます。そのことは必ず原因があります。自分が上手くいかないのは、自分に原因がある。

原因のないことは起きないと、船井幸雄氏に教わりました。だから「不思議だね」という言葉を船井幸雄氏はものすごく嫌いますね。「不思議」という言葉で片付けているけれど、何事にも必ず原因はありますから、原因を理解して対処する。

仕事がうまく行かないのは何か原因がある、自分の人生が上手くいかないのは必ず原因がある。それを良い方向に回転させるためには、まず自分の能力を高める。人間性を高める。そういう訓練をしなさい。ということを徹底的に言われてそれを実践した結果、周りに素晴らしいハッピーな人が集まってきます。実感しています。

価値向上の10ヶ条

価値向上の10ヶ条を作りました。この10ヶ条を基本的に自分の人生の中でやっていくと本当に人生が楽しく、人間創造主の意志が理解でき、先祖を含め、かけ算で応援団が増えてきます。

1.明確な「目標」⇒「思いの実現」

人が想像することは実現可能で、できないことは想像しない。

2.プラス発想

例えば有名な商社マンのエピソードがあります。アフリカの発展途上国に靴を売り込もうと2人の商社マンが派遣され、帰国しました。一人は「靴は売れません。誰も靴など履いていません」と言い、もう一人は「すごいマーケットを見つけました。まだ誰も靴を履いていませんから、かなり売れると思います」。すべてものの見方は二つあります。

今、景気が悪いと思っている人と、こういう景気の悪いときでもいろんな工夫をすれば必ず道は開くんだと思っている人。顔つきが違いますね。

3.勉強好き

時代の変化は、ものすごい勢いで進んでいます。日本は以前、製造業で成り立っていましたが、復活は難しいです。人件費の安い中国に移り、ベトナムに移り、ミャンマーに移っていく。こういった中で日本の強みは何なのか。路面店舗の売上もそうです。インターネットを利用した販売高が急速に増えてきている。青山でも渋谷でも裏通りは空き店舗が増えてきました。

ですから、これからの経済社会は、どこを攻めたらきちっとした利益が上がるのか、ということをありとあらゆる角度から勉強していかなければならない。

なぜ、船井総研が毎年あれだけの業績を出せるのかというと、仕組みができているからです。関連会社を含めた全社員が約2,500名、コンサルタントは大学を卒業して5年で自分の専門職を選びます。この5年間で自分が選考する業種の下調べをします。全国の店舗で効率よく業績を上げている店舗を10店ぐらい徹底的に調べます。そうするとルールが見えてきます。こういうことをすればキッチリ利益が上がるんだと。ダメになった同業種も調べます。こういう理由でダメになったというのも分かります。そうすると船井総研に10年も勤めていると、20年、30年経営している社長にも「おたくのこことここを直せば売上が2割間違いなく上がって経常利益が30%あがります」ということが分かるんです。そうすると、毎月最低10万~50万円のコンサルタントフィをいただけるという仕組みになっています。

時代は変わっていますから、いつまでも同じことをやっていると通用しない時がきます。常に先手先手で行かないといけません。

4.素直

これが意外と皆さんできないです。船井幸雄氏が面白いことを言ったことがあります。「この中に100%の世の中の知識が入っているとして、自分の知識ってどのくらいあると思いますか?」10%?…30%?…いずれにしても90%または70%は知らないことのほうが多いわけです。ところが、自分が知らないことが起きてくると、頭の中で否定するようになってしまうんですね。「否定しない習慣」をつけるとすごいです。それが好奇心です。好奇心をもって毎日を見ていたり、あるいは本を読んだり、頭の中で「否定しない」という訓練。

10年くらい前に船井幸雄氏は「私もいろいろ勉強しました。70歳になり、ようやく10%弱ぐらいが理解できるようになってきた」と言っていました。とにかく、否定しないで受け入れてみる。

5.毎日、健康の努力

三食まともに食べる今の日本食は過剰摂取のようですね。私は1,800Kcalで止めておきたい。1.5食ぐらいにしています。食べないほうが健康で体も軽くて調子が良い。

天寿というのもあります。でも努力はやっぱり続けないといけない。私の場合、30年ぐらい続けているのですが、朝は5時におきて2時間ぐらい瞑想とストレッチをして、生きる目標を、あと約90年、150歳に設定しています。楽しくなります。もちろん元気で今のままに。

6.「明るく」「元気に」「爽やかに」

これも意識してイメージを作ることが大事です。自分がこうしたいというイメージを作ること、「明るい」イメージを作ること、「元気」と言われるためにはどうしたら良いか。挨拶が大事です。「元気」は気の元と書きますね。気を配る。気が滞ると気の病「病気」。船井幸雄氏も「気」のことをものすごく研究してました。

7.「感動」「感激」する。「感謝」“ありがとうございます”の心を持つ

「感動」「感激」「感謝」…三感王

この気持ちがないと好奇心が沸きません。「感激」して「感動」して好奇心をもってそして「感謝」して自分のできることをする。
私の人生の生き方です。そうすると、自分が良いことをやっているとすべて循環していますから、必ず周りは良くなっていくと思っています。

8.「運を良く」し、「ツキ」の原理を知り、「運の管理」をする

これをどうしたら良くできるか?「ツキ」には原理があります。普通、運は良くなったり悪くなったりを波のように繰り返します。リーダーというのは、自然に任せていてはダメなんです。

意識をして運気を上げる、そして下がり始めたら必ず感じるので、運気を上げる努力をする。そうすると好不調の幅が少なくてすむ。

松下幸之助氏や船井幸雄氏や京セラの稲盛和夫氏が言うように、「自分の人生、運が60%だとするならば、誰しもが運気力を勉強していなければ自分の人生は風任せになってしまう」ということです。運が悪くなってきたら、止めることができる。運が良いのも悪いのも、偶然ではありません。原因があります。運は自分で良くすることができ、そして高い位置で継続することができる。人は平等に時間を与えられています。しかし、それをどう使うかは個人の「能力」ではなくて「努力」なんです。

9.「気」を知り、「気」を遣い、「気」を配る

「人気」その人がかもし出すオーラ、雰囲気。「天気」天の気を自分の見方に付ける。「気」のことを勉強すると、人生楽しいことがいっぱい起こってきます。大事なのは「人気」「天の気」「運気」ですね。これを自分が理解することによって人生も変わってしまいます。

10.両親・祖先を大切にする

両親がいて、祖父母がいて、また、その上にはそれぞれ親がいる。そうして10代さかのぼるとトータル2,046人になります。「運」がいいとかオーラがスゴイというのは、先祖からどれだけ応援を受けているかということです。先祖は応援などしません。「自分達の代表として頑張ってるな。応援をしてあげようか」となれば間違いなく自分の運気は上がります。これは世の中の仕組みです。自分達がなぜこの世に生まれてきたのか、それは必ず一人一人が持った使命があるからです。そのことに気がついて行動することによってかけ算のパワーを与えていただける。

「運」を良くする大事な条件の一つには、「自分は絶対運がいいんだ!」と思い込むことです。

松下幸之助氏が会社の面接をやっていた頃に、必ず聞くんです。「あなたは運が良いほうですか?悪いほうですか?」。良いほうだと思っている人にも、悪いほうだと思っている人にも「どうして、そう思っているんです?」とさらに聞くんです。それで、本当に自分が運が悪いほうだと思っている人は採用しませんでした。勝手に思い込む、信じる、信じて疑わないというところまで「自分は運がいいんだ」と思い込めることが大事です。

「勝手な思い込み」さらに、「世の為、人の為の思い込み」は、大きな力を与えられ、思っていることが実現します。

今日はありがとうございました。

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